
親子で楽しむ!夏休みに挑戦したいクラフト特集

セミの声が響き始めると、なんだかそわそわしてしまいます。
夏休みの計画を立てるこの時期、頭を悩ませるのが「自由研究、何にしよう?」という毎年おなじみの問題ではないでしょうか。
せっかくのまとまった休み、ゲームやプールもいいけれど、親子で手を動かして何かを作る時間もいいものです。
木に触れて、削ったり、組んだり、叩いたり。
うまくいかなくて「あれ?」と首をひねる瞬間も、完成して「できた!」と声が出る瞬間も、きっと家族の記憶に残ります。
今回は、そんな夏にぴったりの木工クラフトを3つご紹介します。
組み立てるだけで棚が完成する「組手什(くでじゅう)」、難易度を選べる「木製クラフトキット」、古い椅子を蘇らせる「椅子の張り替えキット」。
どれも道具いらず、または最低限の道具で始められて、自由研究のテーマとしても、夏休みの思い出づくりとしても活躍してくれるアイテムです。
木のぬくもりを感じながら、親子でものづくりの時間を過ごしてみませんか。
1. はめ込むだけで棚ができる「組手什(くでじゅう)」
最初にご紹介するのは「組手什(くでじゅう)」という、ちょっと変わった名前の木製パーツです。
読み方も難しいし、初めて聞くと身構えてしまう方も多いのですが、実際に手にとってみると、驚くほどシンプルな仕組みでできています。
細長い木の板に、等間隔で溝が刻んであります。
この溝と溝を、ハンマーでコンコンと叩いてはめ込んでいくだけ。
釘もネジも接着剤も使いません。
組み合わせる本数や向きを変えるだけで、棚にもラックにも、ブックスタンドやスマホスタンドのような小物にも姿を変えます。
パーツの組み合わせ次第で何にでもなる、まさにレゴブロックのような感覚で楽しめるのが最大の魅力です。
小さな子から高学年まで、レベルに合わせて楽しめる
組手什の良いところは、対象年齢の幅がとても広いことです。
パーツをはめ込む作業自体は難しくないので、小さなお子さんでも保護者の方と一緒なら十分に挑戦できます。
一方で、小学校高学年くらいになってくると、完成形が決まっているキットだけでなく「自分で設計して、大きな家具を組んでみる」という遊び方もおすすめです。
何段の棚にするか、幅はどれくらいにするか。
紙に図面を描いて、必要な本数を数えて、実際に組み立てていく。
頭を使って考え、手を動かして形にしていくこの一連の流れは、まさに自由研究にぴったりのテーマです。
思い描いた通りに形になったときの達成感は、既製の家具を組み立てるのとはひと味違います。
「自分で考えたものが、目の前に立っている」という体験は、夏休みの記憶にしっかりと残ってくれるはずです。
使われているのは、日本の山が育てた杉の木
ここで少しだけ、組手什に使われている木のお話をさせてください。
難しい話は苦手、という方も、ちょっとだけお付き合いいただけたら嬉しいです。
組手什の材料は、鳥取県・三重県・岡山県などで育った杉の間伐材です。
「間伐材」とは、木々が密集しすぎないように、成長の途中で間引かれた木のこと。
木は隙間なく生えていると、お互いに日当たりや栄養を奪い合ってしまい、健康に育つことができません。
そこで、一部の木を間引いて、残った木にしっかり光と栄養が届くようにする。
これが「間伐」という作業です。
つまり間伐は、木を無駄にするための作業ではなく、森全体を元気に保つために欠かせない作業なんです。
ただ、間引かれた木がそのまま活用されずに山に残されてしまうことも少なくないと言われています。
せっかく手間をかけて間引いたのに、その木自体は使い道がない。
そんな「もったいない」を、なんとか形にできないかと考えられたのが組手什です。
森を思う気持ちが、ものづくりの輪になって
組手什の取り組みには、鳥取県のNPO法人「賀露おやじの会」をはじめ、森や木にかかわるいくつかの団体が関わっています。(ビッグモリーズが取り扱っているのは「賀露おやじの会」の製品です)
中でも印象的なのが、組手什が売れるたびに、その一部が木を育ててくれた産地の林業農家さんに還元される仕組みがあること。
自分たちが受け取った恵みを、また山や生産者に返していく。
こうした考え方は「おかげまわし」と呼ばれています。
難しい環境問題として捉えると、少し身構えてしまうかもしれません。
ですが、組手什を組み立てながら「この木はどこから来たんだろう」「間伐ってどんな作業なんだろう」と、ほんの少しだけ想像をめぐらせてみる。
それだけでも、十分に意味のある時間だと思います。
最近よく耳にする「SDGs」という言葉も、身構えず、まずは目の前の木に触れることから始めてみる。
そんな夏休みの入り口として、組手什はちょうどいい存在なのかもしれません。
棚を組み立てながら、親子で森の話をしてみる。
そんな会話も、この夏だけの特別な時間になりそうです。




2. 難易度が選べる「木製クラフトキット」
続いてご紹介するのは、木製のクラフトキットです。
組手什が「組み立てて家具になる」アイテムだとすれば、こちらはもう少し工作寄り。
オブジェや置物、動くおもちゃなど、バラエティ豊かなラインナップが揃っています。
このキットの魅力は、なんといっても難易度の幅広さです。
パーツをはめ込むだけの簡単なものから、やすりがけや組み立てにしっかり力と根気が必要な本格的なものまで、段階を選んで挑戦できます。
「今年は簡単なものから」「去年やったから、今年はもう少し難しいものに挑戦してみよう」というように、毎年少しずつレベルアップしていく楽しみ方もできそうです。
作って終わりじゃない、完成してからも楽しい
木製クラフトキットのもうひとつの魅力は、完成させたあとの遊び方が幅広いことです。
動く仕組みを持ったキットなら、実際に動かして仕組みを観察する実験のような楽しみ方ができますし、そのまま部屋に飾ってインテリアやオブジェとして楽しむこともできます。
おもちゃとして日常的に遊べるものもあり、「自由研究として完成させて終わり」ではなく、そのあとも長く生活の中に置いておけるのが嬉しいところです。
自由研究のまとめとして、作る過程で気づいたことや工夫した点をレポートにするのもおすすめです。
設計図を見ながら組み立てる中で「なぜこの形なんだろう」「どうしてここが動くんだろう」と考える時間そのものが、立派な学びになります。
意外と力仕事? スタッフが孫と挑戦してみました
ビッグモリーズのスタッフが実際に孫たちと一緒にこのクラフトキットに挑戦してみたことがあります。
まず最初の感想は「思っていたより難しい」ということ。
木のパーツをカットするには、見た目以上にしっかりとした力が必要で、大人でも「あれ、意外と大変だぞ」と手こずる場面があったそうです。
それでも、ああでもないこうでもないと孫と相談しながら進めていくうちに、気づけば夢中になっていたのだとか。
「難しかったけど、すごく楽しかった」というのが率直な感想でした。
もし力が必要な場面があったら、大人が手を貸してあげても良いかもしれません。
また、工作といえば一般的に「男の子が好きなもの」という印象がありますが、実際には女のお孫さんの方が熱中していたとのこと。
男女の枠にとらわれず、誰もが夢中になれる面白さがあるのだと感じさせられたエピソードでした。
難しいからこそ、完成したときの喜びもひとしお。
ちょっと苦戦するくらいがちょうどいい、そんな夏休みの時間になりそうです。

3. 古い椅子がよみがえる「椅子の張り替えキット」
最後にご紹介するのは、少し毛色の違うクラフト、椅子の張り替えキットです。
組手什やクラフトキットが「新しく何かを作る」アイテムだとすれば、こちらは「今あるものを、もう一度生き返らせる」アイテムです。
長年使っていると、椅子の座面はどうしても生地が擦り切れたり、中のクッションがへたってしまったりします。
買い替えを考える方も多いかもしれませんが、実は座面の生地とクッションを張り替えるだけで、椅子はぐっと生まれ変わります。
脚や骨組みがしっかりしているなら、なおさら「まだまだ使える」ことも多いのです。
一番の壁は「タッカーを外す」作業。でも、そこさえ越えれば
椅子の張り替え作業で、多くの方が最初につまずくのが、古い生地を留めているタッカーの針を一本ずつ外していく工程です。
正直なところ、ここが一番時間もかかりますし、根気のいる作業です。
ですが逆に言えば、このタッカー外しさえ乗り越えてしまえば、あとの工程はそれほど難しくありません。
新しいウレタンとクッション材を座面にのせて、生地をぴんと張りながらガンタッカーで留めていく。
コツをつかめば、次の椅子はもっとスムーズに進むはずです。
「最初の1脚は苦戦したけれど、2脚目からは案外できた」という声もよく聞きます。
親子で交代しながら少しずつ進めれば、それも含めて楽しい時間になりそうです。
ちなみに作業に慣れた当社スタッフだと、一脚の張り替えにかかる時間は1時間弱。
初めて挑戦する方は(タッカーの打ち込みの数にもよりますが)2〜3時間程度が作業の目安になるかと思います。
また傾向として、品質の高い椅子の方が座板が固いことが多く、タッカーを外すのが大変な印象です。
張り替えた椅子は、また何年も一緒に過ごせる
座面を張り替えた椅子は、そこからまた5年、10年と使い続けることができます。
子供が小さい頃に使っていたダイニングチェアも、生地を替えることで気分を一新して、長く付き合っていけるでしょう。
そして何より、この作業自体が家族の思い出になります。
「あの夏休み、みんなで椅子を張り替えたね」という記憶は、子供が大きくなったあとも、ふとした瞬間に思い出す家族の物語になるはずです。
使い慣れた椅子に、新しい思い出がひとつ重なっていく。
そんな時間の過ごし方も、悪くないと思います。
古いものをそのまま手放すのではなく、手を加えてもう一度活かす。
それは、ものを長く大切に使うという、昔から自然にあった感覚でもあります。
廃棄を減らすとか、エコとか、難しい言葉を持ち出さなくても、「まだ使えるものを大事にする」という気持ちだけで、十分に意味のあることだと思います。
好きな生地を選ぶのも、楽しみのひとつ
張り替えキットのもうひとつの楽しみは、生地選びです。
落ち着いた色柄で家中の椅子を揃えるもよし、家族一人ひとりが好きな生地を選んで、それぞれの「自分だけの椅子」を作るもよし。
同じ形の椅子でも、座面の生地が違うだけで、ずいぶん雰囲気が変わります。
子供に「どの生地がいい?」と選んでもらうと、思いがけない色や柄を選んで驚かされることもあります。
そんなやりとりも含めて、家族みんなで作り上げる椅子になっていくのではないでしょうか。
■届いてすぐに作業できる張り替えセット

椅子の張り替えセット レザー 無地 【5cm厚】

椅子の張り替えセット キャンバス 無地【4cm厚】

いすはりーず 椅子の張り替え ウレタンセット【5cm厚】【4脚分】※表地なし・中材のみ
■お好みの生地をウレタンセットと組み合わせて。

4. この夏は、木と過ごす時間を
組手什、木製クラフトキット、椅子の張り替えキット。
3つとも切り口は違いますが、どれも「木に触れて、手を動かして、形にする」という体験は共通しています。
うまくいかずに苦戦することもあると思いますが、その分だけ、完成したときの喜びは大きくなります。
自由研究のテーマ探しに困っている方も、単純に親子で何か一緒に取り組みたいという方も、ぜひこの夏、木のぬくもりを感じながらのクラフトタイムを楽しんでみてください。
作業の合間に交わす何気ない会話や、木や森について少しだけ考える時間も、きっとこの夏だけの特別なものになるはずです。

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