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F☆☆☆☆(フォースター)とは何か|家具選びで知っておきたいシックハウス対策

家具の商品ページを見ていると、「F☆☆☆☆(フォースター)対応」という表記を目にすることがあります。
「なんとなく安全そう」「星が4つだから一番いいんだろう」——そう感じている方は多いのではないでしょうか。

実はF☆☆☆☆は、化学物質の放散量が「もっとも少ない規格」であることを示すものですが、「まったく放散しない」ことを意味するわけではありません。
F☆☆☆☆の家具であっても、条件によっては室内の化学物質濃度が上がる可能性があります。

この記事では、F☆☆☆☆とは何かをきちんと理解したうえで、化学物質への配慮として「F☆☆☆☆の意識的な活用」から「F☆☆☆☆より一歩先」の選択肢まで、幅広く正直にお伝えします。
特に小さなお子さまがいるご家庭や、化学物質に敏感な方にとって、家具選びの視点が変わる内容になると思います。


1. シックハウス症候群とは何か

家の中の空気が「毒」になる

「シックハウス症候群」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
でも具体的にどういうものかを説明できる方は、意外と少ないかもしれません。

シックハウス症候群とは、住宅の建材・家具・接着剤・塗料などから揮発する化学物質が室内の空気を汚染し、それを吸い込むことで頭痛・めまい・目や喉の刺激・皮膚炎・倦怠感などの症状を引き起こす状態のことです。

原因となる化学物質の代表格が「ホルムアルデヒド(HCHO)」です。
ホルムアルデヒドは、家具や建材に使われる接着剤(主に尿素ホルムアルデヒド樹脂)に含まれており、製品が完成した後も長期間にわたって少しずつ空気中に放散され続けます。

日本で問題が広まったきっかけ

シックハウス症候群が日本で社会問題として認識されるようになったのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてのことです。
当時、住宅の気密性・断熱性が向上したことで室内の換気が不十分になり、建材や家具から揮発した化学物質が室内に蓄積しやすくなりました。

「新築の家に引っ越したら体調が悪くなった」「新しい家具を買ったら頭痛が続くようになった」——こういった訴えが相次ぎ、国も対策に乗り出しました。
2003年には建築基準法が改正され、建材・家具に含まれるホルムアルデヒドの規制が強化されました。

ホルムアルデヒド以外の化学物質

シックハウス症候群の原因となる化学物質はホルムアルデヒドだけではありません。
トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンなどの揮発性有機化合物(VOC)も原因物質として知られており、塗料・接着剤・防腐剤・防虫剤などに含まれています。

厚生労働省はこれらの化学物質について室内濃度指針値を定めており、住宅・家具業界はその基準に沿った製品づくりを求められています。

2. F☆☆☆☆(フォースター)とは何か

規格の概要

☆☆☆☆(フォースター)は、日本農林規格(JAS)・日本工業規格(JIS)・建築基準法に基づくホルムアルデヒドの放散量に関する規格の最上位等級です。

「F」はホルムアルデヒドの「Formaldehyde(ホルムアルデヒド)」の頭文字。
「☆☆☆☆(星4つ)」は規格の等級を示し、星が多いほど放散量が少ないことを意味します。等級は以下のように定められています。

等級放散量の目安建材への使用制限
F☆最も多い使用禁止
F☆☆多い使用面積の制限あり(厳しい)
F☆☆☆少ない使用面積の制限あり(緩め)
F☆☆☆☆最も少ない使用面積の制限なし

F☆☆☆☆は現行の規格における最上位であり、建材・家具に使用する面積の制限がありません。
これが「F☆☆☆☆=安全の証」として広く認識されている理由です。

F☆☆☆☆の測定基準

F☆☆☆☆の規格では、ホルムアルデヒドの放散量が「平均値0.3mg/L以下」であることが求められています(JIS A 5905等)。
これは規制値の中で最も厳しい基準です。

測定は、製品を一定の条件(温度・湿度・換気量)を管理したデシケーター(密閉容器)の中に一定時間置き、その空間内のホルムアルデヒド濃度を測定することで行われます。

実は、家具にF☆☆☆☆の取得義務はない

ここで一つ、多くの方が知らない重要な事実をお伝えします。

F☆☆☆☆をはじめとするホルムアルデヒド規制は、建築基準法によって「住宅の建材」に対して義務づけられているものです。
新しい家を建てる際、壁材・床材・断熱材などの建材にはF☆☆☆☆が厳しく求められます。

しかし、家具にはこの規制が適用されません。

家具メーカーが自主的にF☆☆☆☆を取得している場合はありますが、それはあくまでも任意です。
つまり表示のない家具には、F☆☆やF☆☆☆相当の材料が使われている可能性があります。

これは海外製品においてとくに注意が必要です。
日本のF☆☆☆☆規格は日本独自の基準であり、海外ではF☆☆やF☆☆☆相当の規格で製造された家具が流通しています。
輸入家具の中には、国内の規制対象外であるがゆえに、放散量の多い素材が使われているケースも少なくありません。

「せっかく住宅建材にこだわったのに、買った家具が原因でシックハウスの症状が出た」——こういったことが起こりうるのは、まさにこの「建材と家具の規制の非対称性」が原因です。

家を建てるときだけでなく、家具を選ぶときにもF☆☆☆☆や素材を確認する習慣を持つことが、室内環境を守るうえで大切なことだと私たちは考えています。

3. F☆☆☆☆でも「ゼロ」ではない——知っておくべき現実

「最も少ない」は「まったくない」ではない

ここが最も大切なポイントです。

F☆☆☆☆は「ホルムアルデヒドの放散量が最も少ない規格」ですが、「まったく放散しない」ことを意味するわけではありません。
規格上の上限値「平均値0.3mg/L以下」を満たせばF☆☆☆☆を取得できますが、この値は「ゼロ」ではありません。

つまりF☆☆☆☆対応の家具も、少量ながらホルムアルデヒドを放散し続けている可能性があります。

複数の家具を一度に購入すると濃度が上がる

F☆☆☆☆の家具が一つあるだけなら、室内への影響はごくわずかです。
しかし、引越しや模様替えのタイミングで複数の家具を一度に購入・設置した場合、それぞれの家具から放散される量が合算されて室内の化学物質濃度が上昇することがあります。

「F☆☆☆☆の家具ばかり選んだのに、新しい部屋に入ると頭が痛い」という経験をされた方がいるとすれば、この「合算効果」が原因である可能性があります。

新品の家具ほど放散量が多い

ホルムアルデヒドの放散量は、製品が新しいほど多く、時間とともに減少していきます。
「新品の家具の匂い」として感じるあの独特のにおいは、VOCが揮発していることのサインです。

一般的に製造から半年〜1年程度で放散量は大幅に減少しますが、この期間が最もリスクが高い時期でもあります。
新品の家具を部屋に多数設置した直後は、特に換気を意識することが重要です。

小さな子ども・敏感な方はより注意が必要

化学物質の影響は、大人より子どものほうが受けやすいとされています。
体重あたりの呼吸量が多く、床に近い位置で生活する時間が長い子どもは、同じ濃度の室内でも大人より多くの化学物質を取り込む可能性があります。

また化学物質過敏症(MCS)の方は、F☆☆☆☆規格をクリアした製品であっても症状が出ることがあります。
「F☆☆☆☆だから大丈夫」と断言できないのはこのためです。

対策として何ができるか

家具を購入したとき、できる限り行ってほしい対策をお伝えします。

換気を徹底する 新しい家具を置いた部屋は、最初の1〜2週間は特にこまめに換気しましょう。
部屋の対角にある窓を両方開けて空気の流れをつくることが効果的です。

一度に多くの家具を置かない 引越しや模様替えで多数の新品家具を一度に置く場合は、できれば数週間に分けて設置し、都度換気をするとリスクを分散できます。

夏場は特に注意 ホルムアルデヒドの揮発は温度が高いほど活性化します。
夏に新品家具を設置する場合は換気に注意してください。

ホルムアルデヒド除去グッズを活用する 室内のホルムアルデヒドを吸着・除去する「G-マックジェル」「G-マックスプレー」「アルデトール」などのアイテムを取り扱っています。
新品の家具が多い空間や、化学物質が気になる方にご活用いただけます。

ビッグモリーズで取り扱っているホルムアルデヒド除去アイテム

G-マックスプレー(スプレー式) ¥3,500(税込) 300ml

家具・布製品・車内などに直接スプレー。ピンポイントで素早くケア

ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・アンモニアなどの有害物質を最大99%除去するスプレータイプ。気になる部分に直接噴霧するので、新品家具・衣類・収納の中・車のシートなど、ピンポイントで使えます。一般的な芳香剤と違い、悪臭の原因物質を化学的に変換して無臭化するため、効果が長続きするのが特長。通常24時間後から効果を発揮します。

こんな方に: 特定の家具や布製品のニオイを狙い撃ちしたい方 / 新品家具が届いたタイミングにすぐ使いたい方 / 車内のニオイも気になる方

アルデトーアルデトール(除去シート) ¥1,200(税込) 5枚入り

タンス・食器棚の中に”敷くだけ”で約3ヶ月効果持続

タンスや食器棚の引き出しの底に敷くだけで、中に発生したホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・アンモニア臭などを継続的に分解。1立方メートルにつき1枚が目安で、はさみでカットしてフリーサイズで使えます。効果は約3ヶ月が目安で、使い終わったら燃えるごみとして処分できるお手軽さも魅力。メール便でお届けするため送料もしっかりお得です。

こんな方に: 新しい家具を購入した方 / タンス・食器棚の中のニオイが気になる方 / とにかくシンプルに使いたい方

G-マックジェル(置き型) ¥3,500(税込) 190ml

部屋に置くだけで空間ごとケア。約1〜2ヶ月持続

ジェルタイプの置き型消臭剤で、フタを開けて臭いが気になる場所に置くだけ。6畳の空間に1個が目安で、ホルムアルデヒドはもちろん、タバコ・ペット・トイレ・車内など幅広いニオイに対応。スプレーのように噴霧する手間がなく、置きっぱなしでOKなので、継続的な空間ケアに最適です。ジェルが乾燥して小さくなったら交換のサインです。

こんな方に: リビングや寝室など広めの空間をケアしたい方 / 手間をかけず置きっぱなしで使いたい方 / ペット・タバコ臭が気になる方

4. 当店のF☆☆☆☆対応家具|規格を守りながらこだわりを持つ

F☆☆☆☆は「最低限クリアすべきライン」と捉え、そのうえでさらに素材・構造・塗装にこだわることで、より安心して使える家具を作ることができます。
当店が取り扱うF☆☆☆☆対応家具の中から、素材や作りへのこだわりが際立つものをご紹介します。

Moriシリーズ|MDF不使用・木芯・桐材の引出し

幅80cm 6段 ハイチェスト Mori ウォールナット色 ¥99,700(税込)

当店のオリジナルチェスト「Moriシリーズ」は、材料・接着剤のすべてにF☆☆☆☆規格を採用しています。
それだけでなく、芯材にMDFやパーティクルボードを一切使用せず、木芯(プリント化粧合板・木芯)を採用しています。

木芯を使うことで、湿気による膨張・変形リスクが低く、ビス保持力も高い。
長く使える家具として、素材の段階から妥協していません。
引出し内部には天然素材の桐材を採用しており、衣類に直接触れる面にも化学物質の少ない素材を使うというこだわりがあります。

前板にはアルダー集成材・つや消しウレタン塗装を採用。
スライドレールを使わない箱組引出し構造、福岡県大川市の工場製造と、F☆☆☆☆の枠内でできる限り化学物質の少ない家具を目指した設計です。

ライティングデスク May|自然由来のオイル塗装と木芯へのこだわり

ライティングデスク 幅89cm デスク+上置セット May ¥131,200円(税込)

当店オリジナルのライティングデスク「May(メイ)」は、手に触れるフラップ天板・前板・扉にアルダー集成材を使用し、亜麻仁油・ミツロウを主成分とする自然由来のオイルで仕上げています。

自然由来のオイル塗装は、ウレタン塗装と比べて化学物質の含有量が少なく、木の表面をより素に近い状態で保ちます。
また側板・内装には合板を使用していますが、素材・塗料はすべてF☆☆☆☆規格に対応しています。

もともと学生寮のために設計されたデスクだけに、「子どもが毎日触れる場所だから素材を妥協しない」という思いが設計に反映されています。

なお一部表に見えない部分(合板内部の芯材)にF☆☆☆の材料が使用されているため、全体としてはF☆☆☆規格となっています。

折れ脚座卓|讃岐の産地から届く天然木のローテーブル

折れ脚座卓 テーブル 幅75cm ¥30,700(税込)

「座卓」と聞くと和の印象が強いかもしれませんが、こちらの折れ脚座卓は讃岐(香川県)の産地から届く、天然木を使ったシンプルなローテーブルです。
折れ脚仕様で使わないときはコンパクトに収納でき、リビングでの日常使いから来客時まで幅広く活躍します。

天然木を使った国産家具で、F☆☆☆☆規格に対応。
ナチュラル・ブラウンの2色展開で、和洋どちらのインテリアにもなじむシンプルなデザインです。
幅75cmのコンパクトサイズは、一人暮らし・書斎・子ども部屋にも置きやすい大きさです。

床に近い場所で長時間過ごすリビングのテーブルこそ、素材へのこだわりが大切。
F☆☆☆☆規格の天然木製テーブルは、家族みんなが安心して使えます。

5. F☆☆☆☆のその先へ|化学物質を使わない家具という選択

「F☆☆☆☆でも完全ではないなら、もっと安心な選択はないの?」——そう思った方のために、もう一歩踏み込んだ選択肢をご紹介します。

「無塗装・無着色・接着剤不使用」という発想

F☆☆☆☆は「使用される化学物質の量を規制内に抑える」というアプローチです。
しかしそもそも「化学物質を使わない」という発想の家具もあります。

天然の無垢材を使い、塗装も化学系接着剤も使わない——そういった家具は、ホルムアルデヒドをはじめとする化学物質の放散がほぼゼロに近い状態です。

「規格のクリア」ではなく「そもそも化学物質を使わない」という根本的なアプローチ。
これが、化学物質に最も敏感な方・小さなお子さまがいるご家庭・アレルギーやシックハウス症候群が心配な方にとっての、最も確実な選択肢です。

sny work’s(シャイニーワークス)という選択

当店では、まさにこの発想で家具を作り続けている工房の製品を取り扱っています。
岡山県を拠点とする小さな木工房「sny work’s(シャイニーワークス)」です。

sny work’sは、職人が一人で設計から製造までを手がける工房です。
使う木材は岡山県産の杉とひのきのみ。
そして最も重要なのが、防腐剤・接着剤・金属金具をできるだけ使わないというこだわりです。

接着剤が必要な場合は、化学系の接着剤ではなく「にかわ」——動物性の天然接着剤——を使用。
塗装も無塗装・無着色。
仕上げに化学物質を一切使わない、文字通り「自然素材だけで作られた家具」です。

「いつでも自然に還せるよう、自然の素材だけを使って作る」という職人の言葉に、その姿勢が凝縮されています。

また「目指すのはmade in WAKE(和気町)」という言葉も印象的です。
海外産木材への依存から離れ、国産材・地元産材を使うことで、山林の荒廃という環境問題にも向き合おうとしています。

sny work’sの家具が向いている方

化学物質過敏症の方や、そのご家族。アレルギー体質のお子さまがいるご家庭。
「できる限り自然素材に囲まれて暮らしたい」という方。SDGsや環境問題への関心が高く、地産地消・持続可能な素材選びを意識している方。

「F☆☆☆☆では不安」という方に、sny work’sの家具は正直な答えを提供できます。

スクエアシェルフ(杉・3×3)

【A4ファイル対応】シェルフ 3×3 BX-SG3x3 杉節あり 113cm幅 ¥119,700(税込)

岡山県産の自然乾燥杉を使った、無塗装・無着色のボックスシェルフです。
3列×3段の大容量タイプで、A4ファイルが収まる内寸設計。
本棚・収納棚・ディスプレイ棚として幅広く使えます。

接着剤に天然素材の「にかわ」を使用し、化学系接着剤は不使用。
仕上げは無塗装のため、杉本来の色・香り・手触りをそのまま感じられます。
節があったり木目にばらつきがあったりするのは、天然木の個性。すべてが「世界にひとつ」の表情です。
受注生産品のため、注文後に一点ずつ丁寧に製作されます。

6. まとめ|「F☆☆☆☆だから安心」で止まらない、家具選びの視点

F☆☆☆☆は日本の規格における最上位等級であり、一定の安全基準を満たした製品に与えられる信頼できる規格です。
しかし「まったく化学物質を放散しない」わけではなく、「安全の証」として完全に安心できるものでもありません。

F☆☆☆☆の意味を正確に理解したうえで、換気を徹底する・一度に多くの新品家具を置かない・特に子どもが長時間過ごす部屋には注意を払う——こういった対策を組み合わせることが現実的なシックハウス対策です。

F☆☆☆☆の枠内でさらに木芯・天然塗料・MDF不使用にこだわったMoriシリーズ・Mayデスク・折れ脚座卓。
そして「そもそも化学物質を使わない」というより根本的なアプローチのsny work’sの家具——家具選びの選択肢はひとつではありません。

自分の暮らし・家族の状況・化学物質への感受性に合わせて、「どこまで配慮するか」を選べることが大切です。
この記事がその判断の一助になれば嬉しいです。

家具は毎日触れ、毎日その空間の空気を吸うもの。
だからこそ「何でできているか」を知ることは、暮らしの質を守るうえで大切なことだと思っています。


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