
はじめての布ナプキン。気になること、ぜんぶ話します

生理の時期は、なんとなく気持ちが沈んだり、体のリズムが乱れたり、「また来たな」とため息が出てしまう日もありますよね。
けれどその時間は、本来は体と向き合うための小さなサインでもあります。
少しペースを落として、自分のコンディションに耳を傾ける。
そんなふうに過ごせたら、生理の日の印象は少しだけ変わるかもしれません。
そのきっかけになる一つが、布ナプキンです。
肌ざわりがやさしく、冷えにくく、繰り返し使える生理用品。
“憂鬱な期間”だった数日を、“自分を大切に扱う時間”に変えてくれる存在でもあります。
家具・雑貨屋としてさまざまな生活道具を見ていると、選ぶものが変わると、暮らしのリズムまで変わると感じます。
ほんの小さな選択が、体や気持ちをやわらかく整えてくれる。
布ナプキンも、そんな変化のきっかけになりうるものです。
このブログでは
・布ナプキンってどんなもの?
・使うと何が変わるの?
・お手入れは大変?
そんな「気になる」を丁寧にほどいていきます。
読み終えたとき、生理の時間が今より少し心地よいものになる未来を想像してもらえたら嬉しいです。
「ちょっと試してみようかな」そう思えるきっかけになれますように。
1.布ナプキンってどんなもの?

「布ナプキン」と聞くと、昔のもののように感じたり、手間がかかりそうと思う方もいるかもしれません。
けれど、今の布ナプキンは柔らかくて扱いやすく、思っている以上に“やさしい”存在です。
■ 肌に触れるのは天然素材のやわらかさ
布ナプキンの多くはオーガニックコットンやガーゼで作られ、ふんわりとやさしい肌ざわりが特徴です。
化学繊維に比べムレやかゆみが出にくく、「冷えにくい」「安心感がある」という声もあります。
生理の日の敏感な肌に寄り添う温かさが、負担を少し軽くしてくれるのです。
■ 構造はシンプルだけどしっかり
ただの布ではなく、肌面・吸収層・防水布(商品による)といった層で作られ、吸収性や漏れにくさにも配慮されています。
使い捨てに慣れている方でも安心して始めやすい工夫が施されています。
■ 選ぶ楽しみがあるサイズ展開
おりもの用から昼用・夜用・多い日用まで種類が豊富で、スナップ留めや折りたたみ式など形もさまざま。
お気に入りの柄やカラーを選べるのも魅力で、毎月の気分をそっと明るくしてくれます。
■ いちばん大切なのは“気持ち”
布ナプキンは機能性だけでなく、「自分のからだをいたわる」という小さな意識をくれるアイテムです。
使うことが丁寧な暮らしのきっかけになり、生理の日に感じる気持ちも静かに柔らかくしてくれます。
2.使ってみるとわかる、肌ざわりのちがい

はじめて布ナプキンを使った方がよく口にするのが、「思っていたよりあたたかくて気持ちいい」という声です。
その印象は、布だからこそ感じられるやさしさから生まれます。
■ 肌に寄り添う、ふんわりとした安心感
生理中は冷えやすく、気分も揺らぎやすいもの。
そんな時、オーガニックコットンの柔らかさが肌を包むと、毛布を一枚かけたような心地よさが生まれます。
布ナプキンは通気性が良く、ムレや湿気がこもりにくいので、「かゆみが減った」「冷えにくくなった」などの変化を感じる方もいます。
■ あたたかく感じる理由
吸収ポリマーによる冷たさがないため、布ナプキンは骨盤まわりの血流を奪いにくく、温かさが続きやすいと言われています。
冷えが和らぐことで月経痛が軽く感じられたり、体調の波が穏やかになることも。
もちろん個人差はありますが、「冷やさない意識」を持つきっかけにもなります。
■ 心まで整う、小さな心地よさ
生理の日のストレスをやわらげることは、自分を大切にする時間にもつながります。
好きな柄のナプキンをそっとたたむ、今日の一枚を選ぶ。
そのささやかな行為が気持ちを整え、毎月を穏やかに過ごす助けになります。
布ナプキンを選ぶことは、ただのエコではなく、自分の体と丁寧に向き合うという小さな第一歩。
そんな優しい時間が増えていくことが、何よりの魅力です。
3.「洗うのが大変そう」…実際はどう?

布ナプキンで多くの方が気になるのが「洗う手間」。
「毎回洗うのは続かないかも…」と不安になる気持ち、よくわかります。
しかし使ってみると、「思ったよりずっと簡単だった」という声がほとんどです。
■ 基本は“つけ置きして洗うだけ”
使い終わったら軽くすすぎ、重曹やセスキを溶かした水にポンと入れておくだけ。
汚れが浮くので、あとからまとめて洗濯機で回してもOKです。
手洗い派は軽く押し洗いするだけで十分で、想像するほど手間はかかりません。
大変そうに見えて、実際は“自分のペースで無理なく続けられる”方法です。
■ ニオイや衛生面も心配しすぎなくて大丈夫
通気性が良い布ナプキンはムレにくく、経血とポリマーが反応して出る独特のニオイも少なめ。
しっかり乾かせば雑菌の不安もなく、晴れの日は太陽の光が自然な除菌にもなります。
きちんと乾いた布は見た目も清潔で、また気持ちよく使えます。
■ 完璧に取り入れなくていいという気楽さ
すべてを布にする必要はありません。
家にいる日だけ、夜だけ、肌が敏感な日だけでも十分。
慣れていくうちに「洗うこと」が負担ではなくなり、気づけば生活の中に自然に馴染んでいることも多いです。
■ その少しの手間が、自分をいたわる時間に
つけ置きして干す——その静かな工程の中に、「自分の体を大切にしている」という実感が生まれます。
忙しい日々の中でほんの少し呼吸が深くなるような、そんな心を整える小さな時間にもなります。
4.デリケートな時期だからこそ、安心して使いたい

生理中は肌が敏感になり、ムレやこすれ、ちょっとした違和感にも気づきやすいもの。
そんな時期にやさしく寄り添ってくれるのが、天然素材でできた布ナプキンです。
■ 敏感な肌にもやさしい素材
布ナプキンの多くは、オーガニックコットンやダブルガーゼといった天然繊維で作られています。
使い捨てナプキンに比べて通気性が良く、摩擦や湿気による刺激を受けにくいことから、「かゆみやムレが軽くなった」という声も多く聞かれます。
やわらかな布がふんわり肌に触れる安心感は、生理中の負担をそっと和らげてくれます。
■ 気持ちにも作用する、やさしい使い心地
デリケートな時期は、気持ちも揺れやすいもの。
そんな日こそ、触れるだけでほっとできる心地よさは大切です。
自分で洗って、また使う。そのひと手間が「自分の体を丁寧に扱っている」という小さな実感にもつながります。
それは義務ではなく、自分をいたわる習慣のようなもの。
■ 無理のないペースで取り入れられる存在
生理用品をすべて布へ変えなくても大丈夫です。
敏感な日だけ、夜だけ、家にいる時間だけ——そんな取り入れ方でも十分。
肌と気持ちの両方に寄り添う選択ができることが、布ナプキンの魅力です。
5.布ナプキンがもたらす“小さな自分時間”
布ナプキンを使いはじめると、生理の日が少し穏やかに感じられることがあります。
肌に触れる布のあたたかさに安心し、気持ちまでふっと緩むような感覚——
それは便利さとは少し違う、やわらかな心地よさです。
■ ひと手間が、呼吸を深くしてくれる
忙しい毎日では、自分の体調の変化に気づけないこともあります。
けれど布ナプキンは、洗う・干す・たたむといった小さな手順を通して、自然と体のリズムと向き合う時間をつくってくれます。
特別なことではなくても、その静かな工程が心を整えるスイッチのように働くことがあるのです。
■ 毎月の時間を、少しやさしく
太陽の下で乾いた布に触れる、好きな柄を選ぶ、今日の一枚をそっと重ねる。
そんな小さな動作の積み重ねが、「休んでもいいよ」と自分に言える余白になります。
ただ過ぎていくだけだった生理の日が、少しだけ落ち着いて過ごせる日に変わっていく——
それが布ナプキンのもたらす、小さな変化です。
6.伝えたくなる、やさしい選択

布ナプキンを使ってみると、その心地よさを誰かにそっと伝えたくなることがあります。
「こういう選択肢もあるよ」とやわらかく共有したくなる感覚は、押しつけではなく、心の余白から生まれるものです。
■ 生理の話題も、自然にできるきっかけに
生理については、話しづらさを感じる場面も多いですが、「これを使ってみたら良かったよ」と言い合える関係がひとつあるだけで、からだに優しい選択は、少しずつ身近になります。
布ナプキンはその小さな会話の扉になれる存在です。
■ 気持ちが明るくなる“お気に入り”が生まれる
花柄や淡い色、布の質感——最近の布ナプキンには選ぶ楽しみがあります。
お気に入りの一枚が見つかると、生理の日の気持ちがふっと軽くなり、その小さな喜びが誰かへの紹介につながることも。
伝えるときも、すすめるのではなく共有する感じが似合うアイテム。
「いいかもね」と受け取れる温度で広がっていくやさしさがあります。
7.使い捨てに頼らない、サステナブルな暮らし方
暮らしのなかで、「これは使い捨てじゃなくてもいいのかも」と思う瞬間があります。
マイボトルやエコバッグを選ぶように、布ナプキンもその延長にある選択肢です。
繰り返し洗って使えるため、ゴミが少なく買い足し頻度も減り、お気に入りの布を長く大切にできる心地よさがあります。
■ エコだから、ではなく“気持ちがいいから”
布ナプキンを使う人の多くは、環境への意識より先に「安心した」「肌に合う」「気持ちがいい」と感じて選び始めています。
その結果、地球にも優しい行動につながっている——
そんな自然な形が今の暮らしに合っています。
■ 暮らしの延長線上でできるサステナビリティ
サステナブルな暮らしは特別なことではなく、日々の小さな「選ぶ」の積み重ねから生まれるもの。
好きな器を長く使う、食材を無駄にしない、心地よい素材を選ぶ——
布ナプキンもそのひとつで、無理せず自分のペースで続けられます。
ゆるやかに続くその循環は、自分にも環境にもやさしいリズムとして心に残っていきます。
8.自分に合う一枚を見つける楽しみ
布ナプキンは、「使ってみたい」と思った瞬間から選ぶ楽しさが始まります。
サイズ・厚み・形・素材など種類が豊富で、自分の体調や過ごし方に合わせて選べるのが魅力です。
■ 暮らしに合わせて選べる形とサイズ
おりもの用、昼用、夜用、多い日用など用途に合わせたサイズ展開があり、スナップ留めタイプや折りたたむプレーンタイプなど使用感もさまざま。
「今日は軽い日だから小さめを」「外出が長い日はしっかり吸収」を選べる柔軟さは、紙ナプキンにはない布ならではの自由さです。
■ Made in Earth(メイド・イン・アース)のこだわり
当店で取り扱う メイド・イン・アース は、日本で布ナプキンを長く丁寧に作り続けてきたブランドです。
すべてオーガニックコットン100%で、漂白剤・化学染料を使わず仕上げられているため、素材そのもののやさしさが肌にまっすぐ届きます。
ラインナップも豊富で、
・日常使いしやすい薄手パッド
・吸収力のある昼用・夜用タイプ
・洗い替えに便利なセット
など、使い方に合わせて選べます。
使うほどに風合いが柔らかく育ち、自分の体に馴染んでいく感覚も楽しめます。
■ “自分に合う”よろこびを感じる時間
どれが正解、ではなく「自分に心地いいもの」を見つけていく過程そのものが、布ナプキンの魅力かもしれません。
お気に入りの一枚に出会えたとき、生理の日を少しやさしい目線で迎えられるようになります。
メイドインアースの布ナプキン
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9.おわりに:毎月を、もっとやさしく心地よく
布ナプキンは特別な人だけのためのものではなく、体をいたわりたい、肌にやさしいものを選びたいという気持ちを持つ誰にとっても寄り添ってくれる存在です。
使いはじめは少し手間に感じるかもしれません。
けれどその「手をかける時間」の中に、自分の体を大切にする感覚が静かに育っていきます。
やさしい肌ざわり、あたたかさ、洗いながら気づく自分のリズム——
どれも忙しい毎日では忘れがちな、自分と向き合う小さな時間です。
布ナプキンは、完璧なエコを求める道具ではありません。
ただ、「こんな心地よさもある」と知ることが、体にも地球にもゆるやかに優しい選択になります。
少しでも興味を持ってくださったなら、まずは一枚から。
毎月訪れるこの時間が、今より少し穏やかで、自分らしく過ごせますように。
布ナプキンという選択肢が、あなたの暮らしにそっと寄り添えたら嬉しいです。
ECサイトのほか、実店舗でも手に取ってご覧いただけます。
質感や厚みを見比べながら、お気に入りの一枚を選ぶ時間もきっと楽しいはずです。





