
家具屋が選ぶ!介護用チェアのおすすめと選び方
ご家族・施設で後悔しないために

「家族のために、どんな椅子を選びますか?」
年齢を重ねるごとに、身体にやさしい家具のありがたさを実感する場面が増えてきます。
特に、膝や腰に不安のあるご家族がいると、「立ち上がりやすい椅子」や「長時間座っても疲れにくい椅子」がどれほど暮らしを支えてくれるかを感じるはずです。
とはいえ、椅子選びは簡単ではありません。
座り心地やデザインだけでなく、安全性や移動のしやすさ、さらには部屋との調和も大切。そんな中、「これは家族にすすめたい」と多くの声を集めている椅子があります。
この記事では、実際にご家族のために椅子を選ばれた方々のリアルな声をご紹介しながら、どんな点に配慮して選ぶと満足度の高い椅子に出会えるのかをご紹介します。
大切な家族の毎日に、安心と快適を届けるためのヒントがきっと見つかるはずです。
1.【はじめに】介護用チェアとは?一般的な椅子との違い

介護用チェアとは、高齢者や身体の不自由な方が安全かつ快適に座ることができるように設計された椅子のことです。
ご家族の介護を支えるために自宅で購入されるケースもあれば、介護施設や病院などで導入されるケースもあります。
どちらにしても共通しているのは、「椅子」がただの家具ではなく、日常生活の質や安全性を大きく左右する道具になるということです。
一般的な椅子と大きく異なる点は、使用する人の身体的な状態に配慮した工夫や安全設計がされていることです。
立ち座りがしやすいように肘掛けの位置や形状が工夫されていたり、長時間座っても疲れにくいように背もたれや座面の角度が絶妙に調整されていたりします。
また、滑り止めの付いた脚部や、床を傷つけにくい素材なども多く、見えないところにも気配りが詰まっています。
さらに、介護用チェアは介助する側の負担軽減も視野に入れて作られています。
椅子ごと利用者を移動させやすいようにキャスターが付いていたり、掃除がしやすい撥水性の高い張地が使われていたりするなど、「使いやすさ」と「衛生面」にも優れた機能性を持っています。
家具屋の視点で見ると、介護用チェアは単に「特別な椅子」ではありません。
それは「生活を支える家具」であり、使う人の身体状況・居住空間・介護スタイルにぴったり合ったものでなければ、本当の意味での満足は得られません。
だからこそ、見た目や価格だけでなく、使う人の体にフィットすること、介助する人の動きを邪魔しないこと、そして日々の暮らしに自然となじむことが大切です。
「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、足腰が少し弱ってきたり、立ち上がるのが億劫になってきた時、介護用チェアがあると生活のストレスが一気に軽減されることがあります。
そしてそれは、使うご本人だけでなく、見守るご家族やスタッフの安心感にもつながります。
2.なぜ「介護用チェア選び」が重要なのか

椅子は、ただ「座るための道具」と思われがちですが、介護の現場ではそれ以上の役割を担っています。
特に高齢の方や体が不自由な方にとって、日々の生活の大部分を過ごす“居場所”のひとつが椅子です。
だからこそ、「介護用チェア選び」は非常に重要なのです。
まず第一に注目したいのが、安全性です。
高齢者に多い事故のひとつに「立ち上がり時の転倒」があります。
椅子の高さが合っていない、座面が滑る、肘掛けが頼りない──これらはすべて転倒リスクを高める要因になります。
介護用チェアはその点、立ち座りをしやすくするために設計されており、しっかりとした肘掛けや、滑りにくい座面素材、安定感のある脚部構造など、事故を未然に防ぐ工夫が数多く施されています。
次に大切なのが、快適性と身体への負担軽減です。
加齢や体力の低下により、同じ姿勢で長時間座るのがつらくなる方も多いです。
そうした方々にとって、身体をしっかり支えてくれる椅子は、「疲れにくい姿勢」を自然に保てる存在になります。
背もたれのカーブやクッションの硬さ、座面の角度など、細部まで工夫された設計が、日々の暮らしをぐっと快適にしてくれます。
また、介護をする側──つまりご家族や施設の職員にとっても、椅子の使いやすさは大きなポイントです。
たとえば、キャスター付きで椅子の移動がしやすい、掃除が簡単にできる素材が使われているなど、介助の負担を減らす設計は現場で非常に助かる要素です。
「ほんの小さなこと」かもしれませんが、毎日のこととなればその違いは大きく、介護者の身体的・精神的な負担の軽減につながります。
さらに見落とされがちですが、介護用チェアは利用者の“自立”を促す道具にもなり得ます。
座ったり立ち上がったりする動作をサポートすることで、「できることを増やす」「人に頼りすぎずに動ける」という自信や意欲を引き出すきっかけにもなるのです。
これこそが、家具の持つ力のひとつだと私たちは考えています。
最後に、介護用チェアを使うことは、ご家族やスタッフにとっての安心感にもつながります。
「転ばないかな」「腰が痛くないかな」と心配しながら過ごす毎日より、「この椅子なら安心」という信頼があるだけで、日々の介護はぐっと心が軽くなります。
介護用チェアは、「家具」としての使い勝手と、「福祉用具」としての安全性や機能性が融合した特別な存在です。
選ぶときには、ただの“モノ選び”ではなく、使う人の生活と心に寄り添う“思いやり選び”という視点がとても大切です。
3.家具屋が教える!介護用チェアを選ぶ5つのポイント
介護用チェアは種類も多く、見た目だけでは違いが分かりづらいものです。
しかし、使う方の体格や生活スタイルによって、選ぶべき椅子は大きく変わってきます。
家具屋として長年現場を見てきた私たちが、失敗しないために大切だと感じている5つのチェックポイントをご紹介します。
1.座面の高さと奥行き
まず確認したいのは、座ったときの足の接地感です。
座面が高すぎると足が床につかず、逆に低すぎると立ち上がるときに力が入らず転倒のリスクが高まります。
理想は、膝が約90度に曲がり、足裏全体が床にしっかりつく高さ。
奥行きも深すぎると腰がずれて姿勢が崩れますし、浅すぎると座りが安定せず疲れやすくなります。
実際に座って、自然な姿勢で長く座れるかを確認しましょう。
2.肘掛けの形状と強度
肘掛けは、介護用チェアの中でも特に重要なパーツです。
立ち上がる際に体を支えるための支点になるため、しっかりと握れて、力をかけられる構造かどうかがカギになります。
高さや長さが合っていないと、立ち上がりが不安定になり逆に危険を伴うことも。
できれば体格に合わせて調整可能なタイプや、木製などしっかり握れる素材を選ぶと安心です。
3.張地の素材とクッション性
座面や背もたれに使われている素材も、日々の使いやすさに直結します。
クッション性が高すぎると沈み込みが大きく立ち上がりづらくなり、逆に薄すぎると長時間座っていられません。
また、張地は汚れに強く、水拭きしやすい素材を選ぶと介護の現場では便利です。
撥水加工や抗菌仕様のファブリック、合皮など、衛生面を意識した素材選びがポイントです。
4.キャスターや重量感
施設などで使われることの多い介護用チェアには、キャスター付きのものもあります。
移動や掃除がしやすくなり、介助者にとっては大きなメリットになります。
ただし、キャスターが軽すぎて椅子が動きやすいと、座るときに不安定になってしまうこともあるため、ストッパー付きのものや適度な重みがある製品がおすすめです。
ご家庭の場合は、移動の頻度や床材に合わせて選ぶと失敗が少なくなります。
5.デザイン性と空間への調和
介護用といえども、日常的に使うもの。
やはりインテリアに調和するデザイン性も大切です。
近年は、いかにも「福祉用具」という見た目ではなく、ナチュラルな木製フレームや北欧調デザインなど、お部屋になじむおしゃれな介護用チェアも増えています。
使う人の気持ちも明るくなり、来客時にも違和感がないので、ご家族の方にも好評です。
介護用チェアは、使う方の「安全・快適・自立」を支えるための大切な家具です。
そして、それを支えるのは「正しい選び方」。
この5つのチェックポイントを意識することで、後悔のない選択ができるはずです。
特にご家族や施設での導入を検討されている方は、試座ができるお店で実際に体験することをおすすめします。
見た目ではわからない、座り心地や使い勝手の差が、意外なほど大きいからです。
4.家具屋のおすすめ!人気の介護用チェア4選
ここで、人気のケアチェアシリーズから、ビッグモリーズがおすすめする4選をご紹介します。
5.実際に使ってみた感想 〜利用者の声〜
介護チェアとして評価の高い”ケアチェアシリーズ”について、実際に使用された方からいただいたレビューをご紹介します。
夫婦で安心して使えています
膝を痛めている夫と一緒に使える幅広の肘掛け椅子を探していました。こちらは座面も広く、背もたれやクッションもとてもしっかりしていて座り心地が抜群。肘掛けの高さもちょうどよく、立ち上がるのがとても楽になりました。買って本当に良かったです。
膝の悪い父が毎日使っています
座り心地が良いようで、膝が悪く普段は座るのを嫌がっていた父が、今では毎日この椅子に座ってくれています。次は母の分も購入しようかと考えているほどです。
公共施設のような快適さ
病院の待合室などで見かけた快適な椅子と同じようなものが自宅に欲しくて購入。軽くて移動しやすく、立ち上がりもスムーズ。背もたれのカーブが心地よく、長く座っても疲れません。
介護施設でも好評です
施設にいる91歳の父のために購入しました。自力で立ち上がることはまだできるのですが、しっかりと握れる肘掛けが安心とのこと。スタッフさんにも好評で、ご自宅用に購入された方もいらっしゃるようです。
丁寧な対応で安心できました
購入前にいくつか質問をしたのですが、こちらのショップが一番対応が早く、丁寧でした。商品も安心して注文でき、母も座りやすくて喜んでいます。
腰椎圧迫骨折後の母にも
しっかり安定感があり、長く座っても痛くならない椅子を探していてこちらを選びました。おかげさまで、退院後の生活もとても快適になりました。
6.Q&Aで解決!よくあるご質問

介護保険は使えるの?

介護保険制度の対象外です。(椅子は「福祉用具貸与品」には該当しないことが多い)
ただし、医師の意見書や特例で施設によっては補助が出るケースもあり、確認をおすすめします。

購入とレンタル、どちらがいい?

レンタル:短期利用、状態が変わりやすい場合に◎
購入:長期使用・頻度が高い・自宅での生活に密着するなら◎
しっかりフィットした椅子は「買って正解」だったという声が多いようです。

高齢の両親に届けたいが、部屋への設置や段ボールの廃棄もお願いできますか?

当店では「開梱設置便」という、段ボールの開梱、部屋への設置、梱包材の持ち帰りまでを行うオプションをご用意しています。
ご高齢の方で段ボールの処分に不安がある、施設に送りたいのでごみを処分してほしいといった方にご好評をいただいております。
7.購入前にチェック!後悔しないための確認リスト
- 使用者の体格(身長・体重)に合っているか
椅子の高さや座面の広さは、体格に合っていないと負担や不安定さにつながります。使用する方の身長や体重に応じたサイズ選びが大切です。 - 座った姿勢が自然で、長時間でも疲れにくいか
椅子に座ったときに前のめりになったり、背中が丸まったりしないかを確認しましょう。自然な姿勢が保てることが、腰痛や疲労の予防につながります。 - 腰や背中がしっかり支えられているか
背もたれの形状やクッションの厚みが、身体にフィットしているかを確認。特に腰まわりをしっかり支えてくれる構造かどうかは重要なポイントです。 - 床から足がしっかりつくか(立ち上がりやすさ)
足が床につかないと不安定になり、立ち上がりにくくなります。膝が90度程度に曲がり、足裏が床にしっかりつく高さが理想です。 - 食事・会話など、日常シーンでの使い勝手
テーブルとの相性や肘掛けの形状によって、食事や会話の快適さが変わります。使用シーンを具体的に想像して選ぶと失敗がありません。 - 汚れへの耐久性・お手入れのしやすさ
食べこぼしや汗などによる汚れに強い素材かどうか、また、拭き取りやすさ・カバーの交換可否なども確認しましょう。衛生面にも関わります。 - 室内インテリアとのバランス
使いやすさはもちろん、色や質感が部屋の雰囲気に合っているかも大切。長く使うものだからこそ、心地よく馴染むデザインを選びたいですね。 - 保証やアフターサービスの有無
万が一の破損や不具合に備えて、保証内容や修理・張替え対応の有無も確認しておきましょう。信頼できるお店かどうかの判断材料にもなります。
8.安心して選んでいただくために – 当店のサポート体制

椅子を選ぶにあたって「本当に合うのか」「サイズ感が心配」といったご不安はつきもの。
そんな方にも安心してお選びいただけるよう、当店では以下のようなサポートをご用意しています。
- 実店舗での「試座体験」が可能です
「写真だけではわからない」「実際の座り心地を確かめたい」という方は、ぜひ当店の実店舗にお越しください。
座ったときの感触や肘掛けの高さなどを、ご自身の体でしっかりお試しいただけます。
スタッフが用途やご希望を伺いながら、最適な仕様をご提案することも可能です。 - 「脚カット」「フェルト貼り付け」などのカスタマイズも
テーブルの高さや使用する方の体格に合わせて、脚の長さを調整する「脚カット」や、床を傷つけないための「フェルト貼り付け」なども承っています。
「あと少し低かったら…」「床に引きずる音が気になる」といった細かなご要望にも、可能な限り対応させていただきます。 - ご実家や施設への「配送・設置」も対応
ご高齢のご家族のもとへ椅子を届けたいけれど、「運ぶのが大変」「設置までお願いしたい」という場合もご安心ください。
施設やご実家への直接配送・設置まで対応しております。
9.まとめ|“家族にすすめたい”と思える椅子

年齢を重ねると、何気ない動作のひとつひとつに少しずつ不安や不便を感じるようになります。
特に「座る」「立ち上がる」といった動きは、足腰の負担が大きく、日常生活の中でもっとも支援が必要な場面のひとつかもしれません。
そんな時、「ちゃんと支えてくれる椅子」があるだけで、暮らしの安心感は大きく変わります。
当店では、介護が必要な方や、高齢のご家族のために選ばれる「介護用チェア」を数多く取り扱っています。
立ち上がりをサポートする肘掛けの形状や、長時間座っても疲れにくいクッション性、姿勢が安定する背もたれの角度、軽さと安定感のバランスなど――どれも、ご本人の「使いやすさ」とご家族の「安心感」を両立させた工夫が詰まっています。
実際に使われた方からは、「立ち上がるのが楽になった」「腰や膝の負担が減った」「長く座っていられるようになった」といった喜びの声が届いています。
ご本人だけでなく、見守るご家族の心にも「これにして良かった」と思える安心が広がっていくのです。
「家族にすすめたい」と思える椅子。
「これなら大丈夫」と思える椅子。
そんな一脚を、ぜひ一緒に見つけていきませんか?