毎日使うものだから、ちゃんと選びたいタオルの話


毎日使うものだから、ちゃんと選びたいタオルの話


毎日、何気なく手に取っているタオル。
朝の洗顔、家事の合間、仕事終わりのシャワーのあと——
一日の中で、私たちの肌にいちばん触れている“暮らしの道具”かもしれません。

雑貨を扱うショップの立場でタオルを見ていると、国産タオル・今治タオル・ガーゼタオル・速乾性・吸水性といった言葉の奥に、「自分の暮らしに合う心地よさ」を探している方の気持ちが見えてきます。
ふんわりとした手触りに癒されたい日もあれば、乾きやすさや扱いやすさを優先したい日もある。
薄手のタオルなら、バッグの中でかさばらず、ストールやマフラー代わりにそっと首元に巻くこともできます。

また、化学物質に敏感な方や、できるだけ自然なものを選びたい方にとっては、吸水剤などの加工に頼らないタオルという選択肢も、大切なポイント。
ほんの一枚を見直すだけで、洗濯の負担が減ったり、使うたびに気持ちが整ったり——タオルは、暮らしの質を静かに底上げしてくれる存在です。

このブログでは、産地や素材、使い方まで含めて、「自分にちょうどいいタオル」と出会うためのヒントをお届けします。


1.ビッグモリーズがタオルを大切に選ぶ理由

タオルは、暮らしの中で「選ばれているようで、実はあまり考えられていないもの」の代表かもしれません。
けれど売り場に立っていると、引っ越しや出産、生活リズムの変化など、暮らしが切り替わるタイミングでタオルを見直す方がとても多いことに気づきます。

家具や洋服ほど目立たない存在ですが、タオルは毎日、素肌に直接触れます。
だからこそ、ほんの少し質のよいものに替えるだけで、朝の支度や家事の合間、お風呂上がりの時間が、驚くほど穏やかに感じられることがあります。
雑貨屋としてタオルを選ぶときに大切にしているのは、「特別な一枚」よりも、日常に無理なくなじみ、使うたびにストレスがないことです。

たとえば、洗濯の回数が多い家庭では、乾きやすさや扱いやすさが何より重要になりますし、肌が敏感な方には、余計な加工を抑えたシンプルなタオルが安心につながります。
薄手でかさばらないタオルは、家の中だけでなく外出先でも活躍し、バッグに一枚入っているだけで心強い存在になります。

ビッグモリーズがタオルを「消耗品」としてではなく、「暮らしの道具」として扱うのは、こうした日々の小さな積み重ねが、生活の質を左右すると知っているから。
この先の項目では、産地や素材、使い方といった視点から、タオルの選び方をもう少し深く見ていきますが、まずは「自分の暮らしに合うかどうか」を軸に考えてみることが、心地よい一枚への近道です。

タオル AILE エール Lサイズ 64×125cm
フェイスタオル メレンゲ 34×80cm
バスタオル 美髪ケア スリム CUOL 34×110cm
フェイスタオル 言織

2.国産タオルをすすめたい、いくつかの理由

ショップとしてタオルを選ぶとき、「国産であること」をひとつの基準にしています。
それは単なる安心感やブランドイメージではなく、使い続けたときに差が出る理由が、確かにあるからです。

国産タオルは、原料の選定から織り、洗いや仕上げまでの工程が丁寧で、品質のばらつきが少ないのが特徴です。
特に日本のタオル産地では、水質や気候に合わせた製法が長年培われてきました。
そのため、使い始めだけでなく、何度も洗ったあとも使い心地が極端に変わりにくいという安心感があります。

また、国産タオルは「派手さ」よりも「実用性」を重視しているものが多く、吸水性や耐久性といった基本性能がしっかりしています。
ふわっとした手触りだけを強調するのではなく、毎日の洗濯や乾燥に耐え、生活のリズムに無理なく寄り添ってくれる。
そうした姿勢は、忙しい日常を送る人にこそ向いていると感じます。

価格だけを見ると、海外製と比べて少し高く感じることもありますが、使い切るまでの時間を考えると、決して割高ではありません。
むしろ、買い替えの頻度が減り、結果的に満足度が高いという声を多く聞きます。
「長く使えるものを、きちんと選ぶ」という考え方は、タオルのような日用品こそ、大切にしたいポイントです。

国産タオルを選ぶことは、単に“良いものを使う”というだけでなく、国内の産地や技術を支えることにもつながります。

3.素材と織りで変わる、タオルの性格

タオルの使い心地を大きく左右するのが、「どんな織りでつくられているか」。
同じ綿素材でも、織り方や糸の使い方によって、吸水性・乾きやすさ・肌触りは驚くほど変わります。
ここでは、雑貨屋の売り場でもよく目にする代表的な種類を中心に、その違いを見ていきます。


パイル ― しっかり拭ける王道タイプ

パイルタオルは、表面にループ状の糸が立ち上がった、もっとも一般的なタオル。
このループが水分をしっかりと捉えるため、吸水性が高く、ふんわりとした拭き心地が生まれます。
お風呂上がりや洗顔など、「しっかり水分を拭き取りたい場面」に向いており、タオルらしい安心感があります。

一方で、ループが密なものほど乾きにくくなるため、洗濯頻度や干す環境に合わせた選び方が大切です。


ガーゼ ― 軽やかで育つタオル

ガーゼタオルは、細い糸を平織りした生地を重ねてつくられることが多く、薄くて軽いのが特徴。
使い始めはややハリを感じることもありますが、洗うほどに空気を含み、やわらかさが増していく性質があります。

乾きが早く、かさばらないため、日常使いはもちろん、外出時にも活躍。
薄手のものは、首元に巻いてストールやマフラーのように使えるなど、暮らしの中での使い道が広がります。


そのほかの織り・生地の種類

シャーリング生地
パイルのループをカットし、表面をなめらかに仕上げた生地。見た目がすっきりしており、肌触りもやさしいため、ギフト向きのタオルに多く使われます。

ワッフル生地
凹凸のある織りが特徴で、軽くて通気性がよく、乾きやすいのが魅力。キッチンや洗面など、頻繁に使う場所に向いています。

ジャガード生地
織りの段階で柄を表現するため、プリントとは違い、立体感のあるデザインに仕上がります。デザイン性と実用性を両立したタオルです。

マイクロファイバー生地
極細繊維を使った素材で、吸水・速乾性に優れています。軽くて扱いやすい反面、肌への刺激を感じる方もいるため、用途を選ぶ素材です。

朱子織(サテン生地)
光沢のあるなめらかな表面が特徴。高級感はありますが、吸水性よりも見た目や触感を重視した仕上がりで、装飾性の高いタオルに使われます。


無撚糸(むねんし)について

近年よく耳にする「無撚糸」は、糸をほとんど撚らずにつくることで、空気を含んだようなやわらかさを生み出します。
ふんわりとした触感が魅力ですが、繊維が繊細なため、引っかかりや毛羽立ちが出やすいという側面も。
扱い方や使うシーンを意識して選ぶことが大切です。

素材や織りを知ると、タオルは「好み」だけでなく「用途」で選べるようになります。

4.薄手・厚手、どちらが正解?

タオル選びでよく聞かれるのが、「厚手の方が高級で、薄手は安物なんでしょ?」という質問。
答えはとてもシンプルで、どちらが高級というより、どちらが暮らしに合うかということになります。


薄手タオルの魅力

薄手のタオルは、何よりも扱いやすさが魅力です。
洗濯しても乾きが早く、室内干しでも湿りにくいため、日常的に使う枚数が多いご家庭に向いています。
収納時もかさばらず、引き出しや棚にすっきり収まる点も、毎日の小さなストレスを減らしてくれます。

また、バッグの中に入れても場所を取らないため、外出時の持ち歩きにも便利。
首元に巻けば、ストールやマフラーのように使える薄手タオルは、季節の変わり目にも重宝します。
「タオル=家の中だけのもの」というイメージを、やさしく広げてくれる存在です。


厚手タオルの魅力

一方、厚手のタオルは、包み込まれるような安心感が魅力。
お風呂上がりに体をしっかり拭ける吸水性と、ふわっとした触感は、リラックスしたい時間にぴったりです。

ただし、洗濯後に乾くまで時間がかかるため、干すスペースや洗濯頻度を考慮する必要があります。
「毎日使うもの」というよりは、自分をいたわりたい時間のためのタオルとして取り入れると、無理なく付き合えます。


暮らしに合わせて使い分けるという選択

薄手か厚手かで迷ったときは、用途ごとに使い分けるのがおすすめです。
洗面やキッチン、外出用には薄手。
バスタイムやくつろぎの時間には厚手。
そう考えるだけで、タオル選びはぐっとシンプルになります。

5.吸水性・速乾性と「加工」の話

タオルを選ぶとき、「よく水を吸う」「すぐ乾く」という言葉はとても魅力的に映ります。
その使い心地の違いは、素材や織りだけでなく、仕上げの工程=加工によっても生まれる場合があるため注意が必要です。

タオルの吸水性を高めるために、製造段階で「吸水剤」を使う場合があります。
これは決して悪いものではなく、使い始めから水を吸いやすくするための工夫のひとつ。
ただ、吸水剤による効果は、洗濯を重ねるうちに少しずつ薄れていきます。

一方で、糸本来の性質や織りによって吸水性を持たせているタオルは、使い始めは控えめでも、洗うことで余分な油分が落ち、本来の吸水力が引き出されていくという特徴があります。
「最初は普通だったけれど、気づいたら使いやすくなっていた」そんな声を聞くことも少なくありません。

速乾性についても同様です。
薄手で風通しのよい織りのタオルは、特別な加工に頼らなくても、自然と乾きやすくなります。
部屋干しが多い方や、洗濯回数を減らしたい方にとって、乾きやすさは暮らしを助けてくれる性能のひとつです。

また、化学物質が苦手な方や、できるだけシンプルなものを選びたい方には、
・吸水剤を使っていない
・加工を最小限に抑えた
タオルを選ぶという考え方もあります。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、自分の体や感覚に合うものを選ぶという視点は、タオル選びにおいても大切です。

「高機能」と書かれたタオルが、必ずしもすべての人にとって心地よいとは限らない、ということ。
大切なのは、どんな加工がされているかを知ったうえで、自分の暮らしに必要な性能を選ぶことです。

6.タオルを長く、心地よく使うために

お気に入りのタオルも、いつの間にか吸水が落ちたり、ゴワつきを感じたりすることがあります。
けれどそれは、品質が悪いからというより、少しだけ付き合い方が合っていなかっただけかもしれません。


柔軟剤は使わないほうがいい理由

タオルのお手入れでよく聞くのが、「柔軟剤は使わないほうがいい」という話。
これは、柔軟剤が繊維の表面をコーティングし、肌触りは一時的によくなるものの、水を吸いにくくしてしまうことがあるためです。

ふんわり感を保ちたい気持ちはとても自然ですが、吸水性を重視するタオルの場合は、
・柔軟剤を使わない
・使うとしてもごく少量にする
このくらいの意識で十分です。


洗い方・干し方のちょっとしたコツ

洗濯の際は、洗剤の入れすぎにも注意が必要です。
洗剤が残ると、繊維の隙間をふさいでしまい、吸水性が落ちる原因になります。
「汚れを落とすために多めに入れる」のではなく、適量を守ることが結果的にタオルを長持ちさせます。

干すときは、パイルを立たせるように軽く振ってから干すと、空気を含みやすくなり、乾いたときの手触りが変わります。
直射日光が気になる場合は、風通しのよい日陰干しもおすすめです。

7.オーガニックコットンのタオルという選択

オーガニックコットンとは?

オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を使わずに育てられた綿花のこと。
単に原料が自然栽培というだけでなく、収穫後の紡績や加工の工程でも、化学物質の使用を抑えることが求められます。

また、「オーガニック」と名乗るには、第三者機関による認証が必要で、誰でも自由に使える言葉ではありません。
代表的なものにGOTS(オーガニック・テキスタイル世界基準)などがあり、原料の管理から製造工程まで、厳しい基準をクリアした製品だけが認証を受けることができます。
こうした認証は、素材の安全性だけでなく、ものづくりの姿勢を示すひとつの目安にもなります。


タオルとしての使い心地

オーガニックコットンのタオルは、ふんわりしすぎない、自然なやわらかさが特徴。
吸水性も高く、使うほどに肌になじみ、やさしい触感が増していきます。
強い柔軟加工や吸水剤に頼らないものが多いため、洗濯を重ねても質感の変化が穏やかで、長く使いやすいのも魅力です。

化学物質に敏感な方や、小さなお子さまがいるご家庭で選ばれることが多いのも、こうした理由からです。


暮らしの中での選び方

オーガニックコットンのタオルは、一般的なタオルより価格が少し高くなることもあります。
けれど、毎日肌に触れるものだからこそ、信頼できる基準のもとでつくられた素材を選ぶという考え方は、暮らしを整えるひとつの選択肢になります。

特別な日のためではなく、いつもの日常に。
オーガニックコットンのタオルは、安心感と心地よさを、静かに支えてくれる存在です。

8.使い切るまでが、タオルの役割

タオルは消耗品。
そう言われることも多いですが、実際は役割を終えたあとも、まだ活躍の場が残っている道具だと感じます。

最初は、洗顔やお風呂上がりに使う一枚として。
少し吸水が落ちてきたら、キッチンや洗面の手拭きとして。
さらにくたっとしてきたら、ダスターとして。
最後は、雑巾として床や窓を拭いて、役目を終える。

こうして段階的に使い道を変えていくと、タオルは驚くほど長く、暮らしの中に寄り添ってくれます。

特に国産タオルは、生地がしっかりしているものが多く、最後まで破れにくいのが特徴。
「もう使えないかな」と思うタイミングが、意外とずっと先に来ることもあります。
結果として、買い替えの頻度が減り、収納の中も自然と整っていきます。

使い切るという行為は、決して我慢や節約ではありません。
ひとつのものを丁寧に使い続けることで、暮らしのリズムが整い、物との距離感が心地よくなる。
そうした感覚こそが、生活の質を高めてくれると感じています。

新しいタオルを迎えるときも、
「これは最終的にどこで使おうかな」
そんなふうに思い浮かべてみると、選び方が少し変わるかもしれません。

9.おすすめタオルメーカー

ここまで、タオルの産地や素材、使い方についてお話ししてきました。
けれど、実際に手に取る一枚を選ぶとき、最後の決め手になるのは、「どんなつくり手が、どんな想いでつくっているか」かもしれません。

雑貨屋として日々タオルに触れていると、数値やスペックだけでは語りきれない違いを感じることがあります。
使い続けたときの変化や、洗濯を重ねたあとの佇まい。
そうした部分にこそ、ものづくりの姿勢が表れると感じています。

これからご紹介するのは、私たちが「暮らしの道具として信頼できる」と感じ、実際に取り扱っているタオルメーカーです。
派手さよりも、日常での使いやすさを大切にしながら、長く付き合える一枚を届けてくれる。
そんな視点で選んだメーカーと、そのタオルをご紹介します。


■ ハートウエル

今治の地で長くタオルづくりを続けてきたハートウエルは、毎日使うことを前提にした、まじめで誠実なものづくりが印象的なメーカーです。
派手さはないけれど、使うほどに良さが伝わる——そんなタオルを探している方に、そっとすすめたくなる存在です。

フェイスタオル フィオレ
フェイスタオル CUOL スキンケア ガーゼタオル

■ コンテックス

コンテックスのタオルには、「使い手の暮らしを想像する力」が感じられます。
今治タオルの技術をベースにしながら、色や織り、厚みのバランスまで丁寧に考えられた一枚は、日常にもギフトにも自然となじみます。

タオル LANA ラーナ Lサイズ 55×110cm
フェイスタオル MOKU Mサイズ ガーゼ タオル 33×100cm

■ クムコ

クムコは、タオルをもっと軽やかに、もっと自由に楽しんでほしいという想いが伝わってくるブランドです。
薄手で扱いやすく、速乾性にも優れたタオルは、忙しい毎日の中でも心地よさを妥協したくない方に寄り添ってくれます。

フェイスタオル 6重ガーゼ 無地 cumuco
フィールドタオル L ロング 6重ガーゼ 24×110cm cumuco

10.タオルを選ぶことは、暮らしを整えること

タオルは、毎日使うもの。
だからこそ、特別である必要はないけれど、自分の暮らしに合っているかどうかは、とても大切です。

産地の違い、素材や織り、厚みや乾きやすさ。
少し知るだけで、タオルは「なんとなく使うもの」から、「心地よさを選ぶ道具」へと変わります。
ふんわり包まれたい日もあれば、軽くて扱いやすい一枚が頼もしい日もある。
どちらが正しい、ということではなく、そのときの生活や気分に合っているかどうかが、いちばんの基準です。

暮らしの質は、こうした小さな選択の積み重ねでできているということ。
タオルを一枚替えるだけで、洗濯が少し楽になったり、使うたびに気持ちが整ったりする。
そんな静かな変化が、毎日をやさしく支えてくれます。

この記事が、
「次に選ぶなら、どんなタオルにしよう」
そう考えるきっかけになり、あなたの暮らしにちょうどいい一枚と出会う手助けになればうれしいです。

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